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歩き遍路で、GPSを使いませんか?







1月 雪の焼山寺

KDDI/Powered by NAVITIME JAPAN 

ガイドブックの地図を持って行きましたが、ここがどこなのかが分かりません。
携帯のGPSが使えないかとナビを起動させましたが、山道が載っていません。
焼山寺までのルート検索をすると、へんろみちとは別ルートです。
さらに山間部では、受信時間がかなりかかります。



44番 大宝寺や60番 横峰寺は、まだ山道に入っていないのに携帯がつながらなくなりました。
また、アンテナのマークが3本立っているのに、いざ使おうとするとマークが消える状態が続きます。




都市部では遍路道しるべマークが極端に少なくなり、本当にこの道なのか不安になってきます。さらに、疲れてくるとマークを見失いやすくなりますし、雨で笠を深くかぶると、やはりマークを見逃してしまいます。

SONY nav-u NV-U37 

そこでGPSポータブルナビを購入してルートデータを作成し、ザックにくくりつけて歩きました。

画面上の道に線が引かれているだけで、カーナビのように「あと100mで右折です」と案内をしてくれるわけではありませんが、闇雲に歩いているより精神的にずいぶんと楽になります。

へんろみち保存協力会 四国遍路ひとり歩き同行二人(地図編)

紙の地図とは異なり縮尺を自由に変えられますので、紙の地図では細かすぎて見えない部分も拡大して見る事ができます。
また、常に現在地を指し示してくれますし、方位や歩いている速度、標高まで教えてくれます。

※壊れない機器はありません。バッテリー切れも考慮し、紙の地図とコンパスは必ず持参しましょう。




山でも使えるナビは雨でも使えます。
ルートは「Googleマップ」や「ルートラボ」や「ヤマレコ」などで作成できます。
お遍路だけではなく、普段の山登りやレジャーに使えるのはもちろん、携帯の電波を利用しないので、災害時にも使えます。
撮影時にログ(NMEAやGPXフォーマット)を記録しておけば、写真に位置情報を書き込む(locrgpx-merger)ことができますし、歩いた軌跡をGoogleMapに表示させることもできます。



当サイトでは、Googleマップや国土地理院の地図で、へんろみちを見ることもできます。
電波がある場所でしたら、現地でスマートフォンにて、へんろみちを確認することができます。

Googleマップで「できる事」は、左の動画をご覧ください。
へんろみちには携帯の電波が届かない場所がありますので、スマートフォンでの地図利用は難しいのですが、オフラインマップのアプリ(GeographicaMAPS.ME 等)を利用すれば、電波のない山間部でも利用できます。

さらにアプリに、ダウンロードしたへんろみちのデータを取り込めば、地図上にへんろみちを表示させる事も可能です。





遍路はたずね歩きの旅です。
ナビがあることで道を聞くことが少なくなりますが、その分、現地の方々に挨拶をお願いします。
市街地では人が多すぎるので、軽い会釈だけでもお願いします。
宿では必ず、通行止めになっていないか、宿のかたに道の確認をされてください。
歩き遍路では、自転車、バイク、自動車、団体のバス遍路では経験できない、人との関わりを大切にされてください。




管理人
administrator


齋藤 誠 Makoto Saito
[問い合わせ mail]
 
四国八十八ヶ所おもてなし大使(2013年)
四国八十八ヶ所遍路大使(2012年第1415号)
四万十川下田の渡し 乗船証明 No,213


 遍路宿で他のお遍路さんから「道が分からない」「大きな道を歩いた方が確実だから旧道を探して歩くのは諦めた」「焼山寺で道に迷って2日後に救助された」という話を聞いてきました。私も友人と焼山寺山で遭難しかけました。横峰寺で遭難し、ツイッターでつぶやいていたニュースも聞きます。お遍路は舗装された道だけではなく、山道も歩きます。道に迷って山で遭難というのもお大師様の導きなのかもしれませんが、現地の警察、消防、住民の皆さんにご迷惑がかかりますし、避けたいものです。
 自然の力の前に人は余りにも無力ですが、できるだけの準備をして、安全にお遍路をされることを願っています。

 四国では様々なかたからお接待をしていただき、大変感謝しています。知らない小学生が「頑張ってください」と声を掛けてくれたときは、それだけで疲れが飛びました。ありがとうございます。このサイトで、少しでもお四国さんや四国の皆様のお役に立てればと思います。
齋藤 誠


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